ふと、昔のことを思い出しました。
独身時代、投資雑誌を読んでいたら「この銘柄が面白い」という記事があって、なんとなく気になって買ってみた。そんな、今思えば雰囲気だけで株を買っていた時期があります。
結果は散々でした。
この記事では、私がマネックス証券で個別株投資をしていた頃の失敗談を正直に書いてみます。同じような経験がある方には共感してもらえるかもしれませんし、これから投資を始める方には「こういう失敗もあるんだ」という参考になれば嬉しいです。
マネックス証券で口座を開いたのは2010年のこと
口座を開いたのは2010年10月頃のことです。当時のマネックス証券は、逆指値の注文方法が豊富なことで知られていて、投資に興味を持ち始めた私にとって魅力的に見えました。
ただ、正直なところ、逆指値をうまく使いこなせるような知識は全くありませんでした。口座を開いたことで「投資家になった気分」になっていただけだったと思います。
知識ゼロで、雑誌に載っていた銘柄を買い続けた
買い方はシンプルでした。投資関連の本や雑誌で「この企業が注目されている」と書いてあれば、なんとなく気になって買う。それだけです。
企業の決算書を読んだことも、業績を調べたこともありませんでした。PERやPBRといった指標も、名前は聞いたことがあっても意味を理解していませんでした。
買った結果はだいたい2パターンでした。買った途端に下がってビビって売るか、横ばいのまま放置して塩漬けになるか。どちらも気持ちの良いものではありませんでした。
一番印象に残っている失敗:桧家ホールディングス
個別株で特に印象に残っている失敗があります。桧家ホールディングスという住宅メーカーの株です。当時、単元あたりの株価がそこそこ高く、少し値下がりしただけで含み損がかなり大きくなりました。「早く戻ってくれ」と祈りながら毎日株価を確認していたのを覚えています。ようやく買値近くまで戻ったタイミングで「もう解放されたい」と思って売却しました。ところが売った後に株価が上昇していくのを見て、悔しい思いをしました。今思えば、売るべきか持ち続けるべきかの判断基準も何も持っていなかったんです。ただ感情だけで動いていました。
塩漬け株を抱えていた頃の、あのモヤモヤ
含み損を抱えている間は、本当に気持ちが落ち着きませんでした。仕事中もふとした瞬間に「あの株、今どうなってるだろう」と頭の片隅にある感じ。売るに売れず、かといって追加で買う勇気もなく、ただ持ち続けているだけ。あの胸のモヤモヤは今でも覚えています。損切りできれば気持ちはすっきりしたのかもしれませんが、当時の私には「損を確定させる」という決断がどうしてもできませんでした。含み損のうちはまだ「損していない」という感覚があったんだと思います。今から振り返ると、これはサンクコストの罠にはまっていた状態だったと思います。「ここまで持ったんだから」という気持ちが、合理的な判断を邪魔していたんです。
この経験から学んだこと
あの頃の失敗を振り返って、反省点は明確です。企業を分析せず、雑誌や感覚だけで買っていた。投資の手法も決めず、売り買いのルールも持っていなかった。今にして思えば、投資ではなく投機に近い行動をしていたと思います。
幸いだったのは、当時は独身で自分のお金だけで動いていたことです。家庭を持った今、もしあの頃と同じことを家族の貯蓄でやっていたら、と思うとぞっとします。この経験があるからこそ、家庭のお金では同じような個別株投資はしないと決めています。
今の投資スタイルに変わった理由
あの失敗があったからこそ、今の投資スタイルに落ち着いたと思っています。
家庭のお金はインデックス投資(オルカン)の積立一本。個別株は自分の小遣い範囲で、高配当株の単元未満株を少しだけ。このくらいのバランスが今の自分にはちょうどいいと感じています。
個別株の面白さはわかります。でも、それには相応の知識と時間と精神的な余裕が必要だということも身をもって学びました。
雰囲気で買って失敗した経験は、当時はつらいものでしたが、今となっては良い授業料だったと思っています。同じ失敗を繰り返さないための、大切な経験です。

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