深夜、就寝中に聞き慣れない電子音で目が覚めました。
音の正体は、NASに繋いでいるUPS(無停電電源装置)のバッテリーアラームでした。5年間ほぼノートラブルで動いていたAPC RS 550Sが、初めて悲鳴を上げた瞬間です。
「バッテリー交換か、それとも本体ごと買い替えか。」調べてみると、意外な結論にたどり着きました。差額わずか数千円で、本体ごと買い替える方が合理的だったのです。その経緯をまとめておきます。
UPSとは何か:なぜ使っているのか
UPS(Uninterruptible Power Supply=無停電電源装置)は、停電や電圧の急変があったときに、接続した機器をバッテリーで一時的に動かし続けてくれる装置です。
私がUPSを使っている理由は、NAS(Synology DS220+)の保護のためです。NASは突然の電源断に弱く、データが壊れるリスクがあります。UPSを挟んでおくと、停電時にバッテリー駆動に切り替わり、NASが安全にシャットダウンするまでの時間を稼いでくれます。
USB接続でNASとUPSを繋いでおくと、「バッテリー駆動になったら自動でシャットダウン」という設定ができます。これを5年間、問題なく運用してきました。
バッテリーアラームが鳴った:Club APCの推奨交換時期との関係

アラームが鳴ったのは2026年5月のことです。購入したのは2021年1月なので、使用期間は約5年4ヶ月でした。
一般的にUPSのバッテリー交換目安は2〜3年と言われています。ところがClub APC(メーカーの登録サービス)で確認してみると、バッテリー推奨交換時期は「2026年1月19日」、つまり購入から5年後と表示されていました。
正直、この表記には少し違和感を覚えました。5年間ノーメンテで使い続けていたバッテリーが、本来の性能を維持できていたかどうかは疑問です。幸い停電は経験しませんでしたが、もし停電が起きていたら、バックアップ性能がどの程度出ていたかわかりません。
とはいえ、Club APCの「バッテリー推奨交換時期:購入から5年後」という表記と、実際にアラームが鳴ったタイミング(5年4ヶ月後)がほぼ一致していたのは事実です。目安として参考にはなりそうです。
今回買い替えたのはAPC RS 550Sシリーズ

今回買い替えを検討したのはAPC RS 550Sというシリーズです。本体のスペックはどのモデルも同じで、型番の末尾で保証年数が変わります。2年保証モデルがBR550S-JP E、3年保証モデルがBR550S-JP、4年保証モデルがBR550SE-JP4Wという位置づけです。私が5年使ってきたのは4年保証モデルのBR550SE-JP4Wでした。
なぜ同じモデルを第一希望にしたのか
なぜ前回このモデルを選んだのかは、正直なところ覚えていません。購入金額の記録も残っていませんでした。ただ、5年間使ってきてトラブルが一度もなかったことは確かです。それだけで十分な理由になりました。
加えて、以下の理由も重なりました。
- 現在の販売価格が予算内に収まっていた。
- 家事や育児を優先する中で、UPSをゼロから検討する時間的・精神的余裕がなかった。
- Trade-UPSの対象になるには、引き取り対象のUPSと同等以下のバッテリー容量の製品を購入する必要がある。現在使用しているRS 550Sを引き取ってもらうには、同じRS 550Sシリーズが条件を満たす最低ラインだと分かった。
- サイズを把握しているので、設置場所の再検討が不要だった。大きさが変わると置き場所から考え直す必要があり、それも面倒だった。
これらの理由が重なり、前回と同じ4年保証モデル(BR550SE-JP4W)を第一希望にして探しました。しかし、完売でした。
バッテリー交換か本体買い替えか:コストを比べてみた
まず選択肢を整理しました。
バッテリー交換のみの場合
・交換バッテリー(APCRBC122J):約15,000〜17,000円(送料無料の店舗あり)
・使用済みバッテリーの返却:送料元払い(お客様負担)
・合計:約15,000〜17,000円+返却送料
本体買い替えの場合
・本体(BR550SE-JP4W・4年保証):18,980円
・Trade-UPS(古い本体の無料引き取り):0円
・合計:約19,000円
※価格は調査時点のものです。購入前に最新価格をご確認ください。
バッテリー本体代だけで比べると差額は2,000〜4,000円程度です。そこに返却送料が加わることを考えると、差はさらに縮まります。それで本体が新品になり、4年保証がつき、古い本体も無料で引き取ってもらえます。
本体の使用年数がすでに5年を超えていることも考えると、バッテリーだけ交換しても次の交換まで本体がもつか不明です。本体ごと買い替える方が合理的という結論になりました。
欲しいモデルが完売:2年保証モデルを選んだ理由
4年保証モデル(BR550SE-JP4W)はNTT-X(OCNオンラインショップ)、Yahoo!ショッピング、イートレンドと確認しましたが、いずれも在庫なしでした。
消去法で2年保証モデル(BR550S-JP E)を選ぶことにしました。
「2年保証で大丈夫か」という疑問もありましたが、調べてみると2〜3年目はUPSの故障リスクが比較的低い時期だとわかりました。故障が増えやすいのは4〜5年目以降です。3年目に壊れる可能性が低いなら、保証年数に差額を払う意味も薄いかもしれません。
結果として、BR550S-JP E(2年保証)を17,380円で購入しました。
買ったらすぐやること:Club APC登録とTrade-UPS申し込み
届いたらなるべく早くClub APCへの製品登録をしておくことをおすすめします。登録しておくと保証期間やバッテリー推奨交換時期が一目で確認でき、いざというときの保証手続きもスムーズです。
登録に必要な情報:
- 製品型番(本体またはダンボールのラベルに記載)
- シリアル番号(同上)
- 購入日
- 購入店
もう一つ、Trade-UPSという制度があります。古いUPS本体を無料で引き取ってくれるサービスで、Club APC登録後に申し込みができます。申し込み期限は購入から3ヶ月以内です。今回私も申し込む予定なので、手続きの詳細は別記事でまとめる予定です。
NASとの連携:繋ぎ直すだけでOKだった
「本体を交換したら、NASとの連携設定もやり直しが必要か」と心配していましたが、これは拍子抜けするほど簡単でした。
USBを繋ぎ直して、NASの管理画面でUPSが認識されているか確認するだけでした。特に設定をやり直すことなく、そのまま認識してくれました。同じメーカー・同じシリーズへの買い替えだったので、拍子抜けするほどスムーズでした。
取り外す前に確認:バッテリーはまだ動いていた

新しいUPSに交換する前に、古いUPSのバッテリー状態を確認してみました。アラームが鳴った後も再充電が進んでいたようで、NASの管理画面では「バッテリー充電:91%」と表示されていました。実際にコンセントを抜いてバッテリー駆動に切り替えてみたところ、動作自体は確認できました。
ただし、充電残量があっても劣化したバッテリーが本来の性能を発揮できているかどうかは別の話です。停電時に必要なバックアップ時間を確保できていたかどうかは正直わかりません。「動いているから大丈夫」と思わず、推奨交換時期を目安に早めに対処する方が安心だと思います。
まとめ:バッテリーアラームが鳴ったら本体買い替えを検討する価値がある
今回の経験をまとめると、以下のことが分かりました。
- Club APCに登録するとバッテリー推奨交換時期が確認できます。購入したら早めに登録しておくことをおすすめします。
- バッテリー交換と本体買い替えのコスト差は思ったより小さいです。本体の使用年数が5年を超えていれば、買い替えを検討する価値があります。
- 欲しいモデルが在庫切れになることがあります。早めに動いた方がいいかもしれません。
- Trade-UPS申し込みは購入から3ヶ月以内です。Club APC登録後に忘れずに手続きをしておきましょう。
- 同メーカー・同シリーズへの買い替えならNAS連携の設定変更は不要でした。
UPSは「あって当たり前」になりがちな機器ですが、バッテリーには寿命があります。Club APCに登録して推奨交換時期を把握しておけば、アラームが鳴る前に先手を打つこともできます。

コメント