炊飯器を5.5合から一升炊きへ買い替えた話|内釜の重さ・大きさを実測してみた

暮らし・家事

買い替えのきっかけ

13年間使ってきた旧炊飯器

我が家では2012年製のタイガーの炊飯器(JKJ-H100、5.5合炊き)を13年間使い続けてきました。買い替えを決めたきっかけは、炊飯器そのものの調子が悪くなったからではなく、内釜のコーティングが剥がれてきて、炊き上がったご飯にコーティングの破片が付くことがあったためです。

2012年製、購入から13年


内釜のコーティングが剥がれてきていた

あわせて、子供たちの成長に伴ってご飯を食べる量が増え、5.5合では足りなくなってきたこともあり、一升炊き(10合炊き)への買い替えを検討することにしました。

結論から言うと、新しい炊飯器(タイガー JPV-Y180-KV)には満足しています。炊飯器である以上、グレードによる差はあっても炊飯機能自体は一定水準の質があるだろうと考えていたため、味の変化はもともとそれほど気にしていませんでした。検討時に最も意識していたのは内釜の重さで、実際に使ってみると、想定していた通り許容できる範囲に収まっていました。ただ、重さ以上に、内釜の大きさの変化には、慣れるまで戸惑うことになります。

炊飯器選びで意識した4つの条件

炊飯器選びでは、①タイガー製 ②内釜が軽い ③ミドルグレード ④10合炊き、の4条件で絞り込みました。

「タイガー製」にしたのは、炊飯器といえばタイガーか象印という認識があったことに加え、旧機種がタイガーで使い慣れていたためです。使い慣れたメーカーの方が失敗が少ないと考え、まずはタイガーの中から探すことにしました。

「内釜の軽さ」については、炊飯器は夫婦で共有して使うものであり、妻の意見も含めて検討すべきだと考えたためです。購入にあたって妻に気になる点を挙げてもらったところ、「内釜の軽さ」を最優先してほしいという希望があり、条件に加えました。

「ミドルグレード」にしたのは、上位グレードの価格差に見合うメリットを感じなかったためです。炊飯器として販売されている以上、グレードが違っても炊飯機能自体は一定水準の質があるだろうと考えました。

当時、10合クラスの主要モデル(JPV-S180・JPV-Y180・JPV-X180・JPV-T180)を比較したところ、JPV-Y180の内釜(遠赤3層土鍋コート釜)が最も軽い部類に入ることが分かり、この機種に決めました。

5.5合と10合、内釜はどれくらい変わるのか

実際に新旧の内釜を量ってみました。

  • 旧内釜(5.5合):595g
  • 新内釜(10合):1,082g
  • 差:約487g(約1.8倍)
旧内釜の重さは595g


新内釜の重さは1,082g

数字で見ると倍近く重くなっていますが、実際に持ってみた感覚は「今までより少し重いな」という程度で、「重くて困る」というほどではありませんでした(これは妻も同意見です)。実測値と体感のギャップは、買い替えを検討している方には参考になるかもしれません。

大きさについては、内釜自体が一回り大きくなっており、今までの感覚のままシンクで扱ってしまい、ガコンと当ててしまったことが何度かありました。使い慣れるまでの間は、この「大きさの変化」の方が重さよりも気になるポイントだと感じています。

「重さは倍近いのに、大きさは一回り程度」という感覚には、実は理由があります。内釜の容量は、旧機種が1.0L、新機種が1.8Lで、こちらも約1.8倍。重さの倍率(約1.82倍)とほぼ一致しています。一方で、目に見える大きさ(直径や高さ)は、容量ほど大きくは変わりません。内釜の形がほぼ相似だとすると、体積は長さの3乗に比例するため、容量が1.8倍でも直径や高さは1.8の立方根、つまり約1.22倍(+22%程度)にしかならない計算になります。体積・重さが大きく増えても、見た目の大きさの変化はそれより控えめになる計算です。

本体そのもののサイズも、メーカー公称値で比べると一回り大きくなっています。

旧機種(JKJ-H100)新機種(JPV-Y180)
幅×奥行×高さ26.0×35.5×20.3cm28.6×40.6×25.3cm
本体質量約3.8kg約6.6kg

※こちらはメーカー公称値です。新機種は取扱説明書、旧機種はネット検索で確認した数値です(内釜重量のような実測値ではありません)。

数字だけ見るとかなりの差ですが、旧機種を置いていた場所にそのまま新機種を置くことができました。

旧炊飯器を置いていた場所


同じ場所に、新しい炊飯器を設置

同じ場所に収まっている写真を見てもらえれば、「一回り大きくなったとはいえ、置き場所に困るほどではない」という感覚が伝わるかと思います。

「土鍋コーティング」は土鍋ではない

少し話が前後しますが、新しい炊飯器を選ぶ過程で、内釜に書かれた「土鍋コーティング」という表記が気になり、なぜタイガーが「土鍋」を推しているのか、公式サイトで調べてみました。タイガーには「土鍋ご泡火炊き」というシリーズがあり、土鍋ならではの高い蓄熱性や遠赤外線効果を活かした炊き方に、20年以上こだわり続けているようです。このシリーズの中でも、上位モデルは本物の土鍋釜、下位モデルは金属釜に土鍋素材をコーティングした「土鍋かまどコート釜」を採用しており、グレードによって本物の土鍋かコーティングかが分かれる構成になっているようです。

なお、今回購入したJPVシリーズは、この「土鍋ご泡火炊き」の公式ラインアップには含まれていません。ただ、内釜には同じように「土鍋コート釜」という名称が使われており、「土鍋コーティング」という考え方自体は、シリーズを超えてタイガーの炊飯器に広く採用されているようです。つまり、本物の土鍋(陶器そのもの)ではなく、中身は金属です。見た目ほど重くはなく、割れる心配もありません。

面白いことに、買い替え後に古い内釜をよく見てみたら「土鍋コーティング銅入3層遠赤釜」と書かれており、13年前のモデルもすでに同じ仕組みだったことが分かりました。

実は旧内釜も「土鍋コーティング」(銅入3層遠赤釜)だった

なお、新旧で内釜の名称を見比べると、旧機種は「銅入3層遠赤釜」と銅を使っていることが明記されているのに対し、新機種は「遠赤3層土鍋コート釜」となっており、銅かどうかは書かれていません。調べてみましたが、新機種で実際にどの金属が使われているのかは公表されておらず、はっきりしませんでした。名称は変わっても「土鍋コーティング」という考え方自体は共通しているようです。

新内釜は「遠赤3層土鍋コート釜」。名称は違うが、同じ土鍋コーティング

ちなみに本物の土鍋が重いのは、陶器は金属より密度が高く、割れにくくするためにある程度の厚みが必要になるためです。金属釜であれば薄くても強度が出るので、軽く作ることができます。

実際に使ってみて

我が家では米を研いで一晩浸水させ、白くなったところで翌朝「早炊き」モードで炊くのが習慣です(これは妻の提案によるもので、忙しい朝には早炊きの方が都合が良いとのことです)。

ちなみに、なぜ浸水させると米が白くなるのか気になって調べてみたのですが、これは米のデンプンが水を吸って膨らみ、光が乱反射するためのようです。また、浸水させてから炊くと、米の中心まで水がムラなく浸透し、芯が残りにくくなるとされています。特に早炊きモードは加熱時間が短く、浸水が不十分だと芯が残りやすくなりますが、事前にしっかり浸水させておくことで、その心配を減らせます。

新しい炊飯器で炊いたご飯

新旧の炊飯器で早炊きの炊き上がりを食べ比べてみましたが、予想していた通り、味の違いは感じませんでした。

まとめ:買い替えを検討する人へ

今回の買い替えで分かったのは以下の点です。

  • 5.5合→10合の買い替えで変わるのは、主に内釜の重さと大きさ(味の違いは感じにくい)
  • 内釜重量は実測で約1.8倍になったが、体感は「少し重い」程度
  • 内釜サイズの変化は、使い始めの数日は扱いに慣れが必要
  • 「土鍋コーティング」は金属釜+陶器コーティングであり、本物の土鍋ではない

家族の人数やご飯を食べる量が増えてきて10合炊きへの買い替えを検討している方は、味よりも「内釜の重さ・大きさをどこまで許容できるか」を基準に選ぶと失敗が少ないかもしれません。

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